2013年9月15日日曜日

草枕



草枕

Kindle版で読みました。つまり青空文庫版。

例によって古典文学はよくわからない
時代が違えばそりぁ読み取れない所も出てくるかと思うけど、古典と言われる物には時代を超越する普遍性があるので、現代人が読んでも汲み取る所があるはずなんだけど…どうも読み込みが甘いのか人として未熟なのか、難しい所があるね。

芸術論みたいな所が主題だと思うけど、草枕は小説の形を取った随筆みたいに感じた。
私小説というか、小説にはよくある話だと思うけど。
冒頭の「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される(略)とかく人の世は住みにくい」の一文は有名だけど、ここからしてよくわからないよね。さらに「どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて画ができる」と続く。もうね…
年内にでももう一回読みたいかなぁ。少しは得る物があるんじゃないかな。

2013年9月5日木曜日

桜の森の満開の下・白痴 他十二篇


桜の森の満開の下・白痴 他十二篇 (岩波文庫)

坂口安吾の代表作を集めた短編集。
表題作のタイトルだけ知っていたので、どんな話かなぁと思って手に取ってみた。
結果惨敗。
古典というにはやや新しい作品だと思うんだけど、自分には難しすぎた。
人間ってこんな難解なものだろうか…。もっとシンプルに生きてるんじゃないのかなぁ。自信を無くす。

幻想小説の皮を被ったホラー「夜長姫と耳男」と「桜の森の満開の下」。
夜長姫のキャラはラノベ好きな人にはツボだろうなぁ。女怖えぇ。
桜の森の方は雰囲気に飲まれてしまう。桜怖えぇ。

ビッチの回顧録「青鬼の褌を洗う女」
要するに不倫でしょ?「女体」と「恋をしに行く」
終戦間際に絶望しつつ生を謳歌する「戦争と一人の女」
恐らくギャグ「風博士」
どれも消化不良だ!
よくわからん!!

タイトル知っている物から読んで行った後、残りの作品を掲載順に読んで行ったんだけど、最後になった「アンゴウ」で癒された。
ミステリーとして面白かったし、結末でジンときた。

もうちょい自分が大人になったらまた読みたい。

書いていて思ったけど、この本の感想は一言で言えば「女怖えぇ」でいいかもしらん。