カラー版 妖怪画談 (Amazon)
「ゲゲゲの鬼太郎」の作者にして妖怪研究の第一人者である水木しげるの妖怪画集。
フルカラー画集が新書サイズで読めるのは嬉しいですね。
ある意味妖怪図鑑なのですが、水木しげる本人が"出会った"、"体験した"妖怪や奇妙なものを取り上げています。
「オシッコ様」と呼ばれる、東北地方の河童らしき神様や「ニューギニアの森の霊」等、実際に訪ねた"奇妙なもの"の紹介に始まり、
「天狗倒し」や「川赤子等」、"出会った妖怪"の紹介と続きます。
妖怪とは元々は姿形の存在しないもので、我々が知っている妖怪の姿というのは室町から江戸時代にかけて描かれた絵巻物が元になっているそうです。
何しろ姿形が無い物なので妖怪感度の低い人は見ることが難しい。
この本は、そういう霊的なアンテナの低くなってしまった現代人に"霊的なもの"に関心を持ってもらいたいという考えで、この本を作ったのだそうです。
イメージ先行だと、先入観とかどうなんだろうという気もしますが、水木御大の意外にもバラエティーに富んだ画風が楽しめる良い一冊でした。
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